秋がきた

(Writer:Gizaju)
まだまだむんむん暑い日もあったりするけど、秋ですね一応。
外を歩けば綺麗な赤い花が田んぼのあぜ道に列を作って乱れ咲いている光景を見ることができます。
ウチは農家なので田植えもすれば稲刈りもします。稲刈り、ちょうど今の時期になるとこの彼岸花が綺麗に咲いているのを横目で見ながら稲刈りの手伝いをしていた小さな頃を思い出します。今考えると何の役に立ってたんだかわかんないような手伝いでしたが、田んぼに行くことが好きだったので手伝いは嫌いではありませんでした。んでやっぱり子供ってすぐ飽きるんですよね。手伝いなんかおとなしく続けるわけもなく、そのうちどこか遊びに行ってしまいます。
田んぼから飛び出した子供達の目に映ったのはこの彼岸花でした。
男の子というのは生まれついて、剣だの、銃だの、敵だの、冒険だの、好きなもんです。子供達は勇者となり、そこらに転がっている棒きれという剣を取り、彼岸花という敵を倒す冒険に出かけるわけです。

「まおうをたおせッ！！」

どっちが魔王やねん、て話です。
こないだの休みに散歩したときに咲いていた彼岸花、綺麗でした。
もう倒さないからね。