雪の思い出

(Writer:Gizaju)

弟が修学旅行に行っている。
場所は志賀高原、スキーである。

僕が住んでいる地域の公立高校では最もポピュラーな修学旅行の行き先なのだ。
そんな僕もそうでした。
最近は修学旅行に海外に行く学校も少なくないみたいで、まあどこにいっても楽しめるから無理に危険を冒して海外に行かなくてもなぁと思うわけですが。

修学旅行といえばいろんな思い出がありますよね、みんな。
僕も志賀高原にスキーだったわけですが、僕は小さい頃から家族でスキーに行ってたので経験者でもあったのです。スキー学校も難なくこなしていきます。スキー学校最終日の夜にはとっておきのイベントとして「たいまつ滑走」というのが用意されていました。一班から一人ずつ上手い人が代表になり暗くなったゲレンデをたいまつを持って滑るわけです。なんてロマンチックなんでしょう！
当然のように代表には僕が選ばれました。クラスの女子もこれで騒ぐに違いありません。そして迎えた最終日、僕は各班からの生徒代表と先生達と共に夕暮れのゲレンデを上り、準備が終わる頃には辺りは暗くなっていました。
炎が灯され、暗闇の銀世界に無数の炎が走り始めました。
＜みんな、見てるか！綺麗だろ！（特に女子）＞

その頃のクラスメイトはというと

男子全員で女子の部屋に行っていた。
それぞれがカップルになり流れる無数の炎を仲良く眺めていたそうです。
そっちのほうがロマンチックじゃんよ。